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我が家は、3階建ての棟と2階建ての棟を2階部分でブリッジ状につないだH型のエレベーション。それぞれの棟の屋根に土を乗せて緑化している。今回の改修工事で、外壁通気層を持たない2階棟の土台廻りの腐朽が発見され、外壁を改修することにした。その木部の思わぬ痛み具合を見て、3階棟の屋上下地の状態をどうしても確認したくなった。

この木造での屋上緑化は、北海道のM型屋根に大きなヒントをもらい絶対の自信を持って設計している。つまり、屋上の防水層と天井裏の断熱層の間に通気層をもうけ、3階の熱が防水層下地に結露させるなどの悪さをしないようにしている。その通気層は外壁の通気層と一体化し、外壁の通気層の空気が動くとき屋根裏の空気も一緒に排出させるように念を入れた。そうすることで、結露あるいは万が一水が回った場合でも、自然に乾燥状態に戻るようにしたのだ。また、その異常事態をすぐに目視できるように、断熱材の下地は3階の天井とし、生活しながら水の具合を観察できるようにしている。

住み始めて14年間、決定的な異常事態は起こっていない。しかし、知らず知らずのうちにできていた水が回ったであろうシミやくろありの動き、5年前ほどから自生しているススキが、なんとなく不安をあおってきた。屋上の土出しは、足場をかけなければできない大工事である。今回の改修時をのがすと次はいつになるかわからない。思い切って土を出し、その下地を確認することを決行したのだ。

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●2010年7月17日(土)

屋上の土を出すためにスロープを造る。足場の短管を組み上げスロープの下地を造る。職人さんの技には驚く。足場の無いところに足場を組む。特殊技能だと思う。建築の世界は、「もち屋はもち屋」の特殊技能の集大成だ。アーティスティックだ。

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●2010年7月19日(月)

短管下地に合板でスロープを作成。この合板は、14年前の新築時、床の養生として使っていたもの。車庫にしまわれていた。14年の時を経て、もう一度活躍するときがきたのだ。

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●20100年7月20日(火)

いよいよ土を出す。集まった部隊は、鳶4人+サポート2人の6人体制。開始前、鳶の親方は、7M3(ななりゅうべい)と目論む。まずは、草刈りから。植物が混じると排土受け入れしてくれないそうだ。それにしても根っこが錯綜し、スコップがなかなか入らない。また、この日はこの夏一番の暑さとなり、かなりつらい作業が続いた。それにしても、もち屋はもち屋。土扱いは手慣れたもの。

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土が出されていき、気になっていたFRP防水の様子を目視。防水層と土の間には、ドレインマットを敷いていた。降った雨が土と一緒に流れ出さないためのディテールだ。土がかぶっていたために、FRP防水もドレインマットも紫外線劣化がほとんどなく、新築時と同じ状態だ。

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結果、2トン車3台の土を出した。親方の見積もり通り、7M3の土とするとざっくり10トン強。雨が降り、水がしみこむとそれ以上の重さになる。あらためてその重さに驚く。300kg/m2〜400kg/m2だ。よく持ちこたえてくれたものだ。今では頭の上の重しがとれ、清々しているかもしれない。

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長く暑い一日が終わり、FRP防水があらわになる。水をまき、14年の労をねぎらう。プール状に水を張り、防水状態を確認するも異常なし。さて、この下の通気層とその木下地がどのようになっているか開腹するのが楽しみだ。

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